コンドロイチンやグルコサミン、サメ軟骨(古い)で「軟骨再生するん?」「膝の痛みなくなるんですか?」
これよく聞かれるんですね。
CMとかでも、痛みが無くなりました~って言うてる人の写真の横に虫眼鏡で見ないとわからないくらいの字で“個人の感想です”って書いてますよ・・
グルコサミンとは、体の中にある“糖”の中でも代表的な「アミノ糖」と呼ばれる物質で、グルコースとアミノ基が合体したようなものです。
関節の軟骨は、おおむねムコ多糖類という物質でつくられています。
グルコサミンは、ムコ多糖の構成成分なんですね。ムコとは粘液という意味で、アミノ基を持っているものです。
同じムコ多糖類にはヒアルロン酸もあります。膝が痛い、と整形外科に行くと注射してくれるやつですね。
ムコ多糖類は結合組織や軟骨にあり、簡単に言うと、関節軟骨などが正しい位置から離れないように、潤滑剤のような働きをしています。
老化とともにこの軟骨成分を構成するグルコサミンやムコ多糖類も減っていくわけです。
そのせいで膝の軟骨が減り、関節の動きが悪くなり、関節痛を改善できるんちゃうかと期待されているんですね。
コンドロイチンとは、コンドロスというギリシャ語で“軟骨”を示す言葉が語源です。言葉からわかる通り関節軟骨に多く含まれています。
軟骨以外にも目の角膜、臓器、皮膚などにも分布してます。
コンドロイチンは現在A,B,C,D,Eの5種類あると言われています。納豆、ヤマイモ、オクラなどネバネバ系に多く含まれています。
その中でもA,Cが関節軟骨に多く含まれています。
コンドロイチンもグルコサミンと同じくムコ多糖類の構成成分です。ほんで、関節のクッション材を担っているんですね。
それが減ってくると当然痛みは出ます。
例えば、それが膝やったら膝痛、腰やったら腰痛という形で出てくるわけです。
どんだけ頑張って摂取しても軟骨を再生することはできません!
それはコンドロイチンやグルコサミンが悪いわけでなく、「軟骨は再生しないものだから」です。
軟骨って骨のイメージがありません?
実は90%以上が水分でできています。
骨というより関節面を覆っている水分のクッションのようなものです。軟骨は大まかに分けると硝子軟骨と線維軟骨に分けられます
関節面を覆っている軟骨は硝子軟骨で、クッション性と対摩耗性に優れてるんですね。
この軟骨細胞は自己増殖能力が非常に乏しく、ほとんど再生しないと言われてます。
そのため、一度損傷を受けると硝子軟骨では修復されず、線維軟骨に置き換わります。線維軟骨はクッション性と対摩耗性が硝子軟骨に劣りますので、変形性関節症の誘因となります。
わかりやすく言うと、軟骨は永久歯みたいなもんです。
永久歯が虫歯になってカルシウム取りまくっても治らないでしょ?一度ダメージを受けると二度と再生しないんですね。
毎日ちりめんじゃこ食べてたら虫歯治ったわ~、とか言うてる人見たことないでしょ?
もしそんな人いたらすぐに歯医者連れて行ってあげてください(笑
これと同じでグルグルグルグルグルコサミンって言うてますけど軟骨は絶対再生しません。
では、関節の痛みがましになるか?
これも可能性としてはほとんどないはずです。
もし痛みが取れたという方は、たまたま痛みが治る時期と重なっただけでしょう。
まず、口から摂取してもほとんど身体に吸収されません。注射が効果があるのは、血中に直接打ち込むからです。
若い人が将来の膝痛予防として長い期間摂取し続けるのであれば、“しないよりはマシ”くらいに思ってください。
ご年配の方が摂取する意味はほとんどないと思います。
再生医療で関節軟骨を再生させることも研究されていますね。しかし、これも長い道のりになるのではないでしょうか。
年配者のボロボロになった関節に細胞を移植したところで、砂漠を森にするような難しさがあるでしょう。
しっかり効果を出せる段階までにはまだまだ年月がかかるはずです。
サプリメントは薬ではありません。薬は“身体に影響を及ぼすもの”です。
本気で膝痛を治したいのであれば、こんなサプリメントに頼らず間違いなく“これ”をお勧めします!
医療用装具は薬と同じく身体に影響を及ぼすものです。
きっとあなたの悩みは解決するはずです!
伊豆
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