フライバーグ病

フライバーグ病とは

フライバーグ病は足の指の付け根の部分に発症する疾患で

歩いたり動いたりすると足の指の付け根のあたりに痛みが出ます

この疾患にかかる方は思春期にあたる10代の女性が多く

足の人差し指や中指の付け根あたり(第二、第三中足骨頭付近)が

主に痛くなる場所となります。

 

フライバーグ病は第2ケーラー病とも言われます。

第1ケーラー病と呼ばれる「ケーラー病」については

別の項目に記述していますのでそちらをご覧ください。

 

フライバーグ病の原因

外傷等から始まることもありますが主な原因は不明です。

フライバーグ病は成長期に起こりやすく骨が変形します。

子どもの骨から大人の骨へと成長する成長軟骨と呼ばれる場所にある

骨端核という部分の血流が悪くなって成長が止まってしまう疾患です。

 

特に足の人差し指や中指の付け根あたり(第二、第三中足骨頭付近)に発症します。

これは第二中足骨が他の中足骨と比べて最も長く

歩行や運動する際に荷重が特に乗る場所であるため

荷重がかかった時に痛みが顕著となります。

ランニングやダンスのような足に負荷のかかる激しい運動をする場合や

ハイヒールなどのヒールの高い靴を履くように前重心を続けていると

さらにこの部分に負荷がかかり症状が重くなる原因となります。

 

診断にはレントゲン検査を用います。

レントゲン検査でこの症状は中足骨の骨頭部分に負荷がかかり続けるため

骨頭が変形しているように映ります。

変形により虚血状態に至り、骨の成長が阻害されたり壊死することもあります。

 

フライバーグ病の症状

フライバーグ病は足の指の付け根の骨(第二、第三中足骨頭)に

違和感や痛みの症状が出ます

患部に腫れを伴うこともあり、関節に不具合が生じて

動きが悪くなることもあります。

 

通常は片足に起こります。

成長期の女性に多い症状ですが成人した人や男性でも発症することがあります。

早期発見出来れば軽度の症状の場合は自然治癒することもありますが

症状が進行してしまうと患部の骨が虚血状態のために変形し

場合によっては壊死することもあります

壊死を伴う変形を起こしている場合は疼痛が残ることもありますので

早期発見、早期治療を始める必要があります。

重症化した場合、痛みが取れない時は外科手術が必要になることもあります。

 

足の指の付け(中足骨頭)付近に体重が乗ると痛みが強くなるため

足の前側に体重が乗らないようにする歩き方になることも多くなります

ハイヒールを履いたり、ダッシュのような激しい運動をする時間が増えると

しばらく痛みが治まっていた人も再発することがあります。

また慣れていない運動の後に起こることもあります。

 

治療はギプスで固定して負荷がかからないようにしたり

インソールや踵の低い履物などを使って

患部へのストレス軽減を行うことが大切になります。

期間は数年にわたりますがその間は

大きな負荷のかかる運動を控えるようにしてください。