神経痛で太腿に激痛!病院に行っても治らず諦めていた痛みからの回復!

階段がつらくなった右太ももの痛み

急に出てきた痛みの正体を探るまでの話

こんにちは!井手です。

今回お話しするのは、63歳の男性の症例です。

お仕事は電気工事士。現場仕事が多く、日常的に歩く、しゃがむ、階段を上り下りする動作が欠かせない方でした。

来院されたときの主な訴えは、

「階段の上り下りがとにかくつらい」

「最近は普通に歩いているだけでも太ももが痛い」

というものです。

場所は右の太ももの前側。

いわゆる大腿前面の痛みです。

話を聞いている段階で感じたのは、

この痛みは「よくある筋肉痛」や「年齢のせい」で片づけてしまうと、長引くタイプだということでした。

太腿の痛み出典


病院では異常なしと言われたが

来院される約1か月前、すでに一度病院を受診されています。

レントゲン検査も受けましたが、骨には特に異常は見つかりませんでした。

医師からは、

「神経痛のようなものか、筋肉のバランスの問題でしょう」

という説明を受け、湿布薬を処方されたそうです。

ただ、その後も症状は変わりませんでした。

むしろ、

最初は階段の上り下りだけで痛みが出ていたのが、

次第に平地を歩いているだけでも痛みが出るようになってきた、

という経過でした。

この流れを聞いた時点で、

「放っておいて自然に治る段階は過ぎているな」

という印象を持ちました。

たまたま当院のチラシを見つけて来院されたとのことで、

「正直、ここが最後かなと思って来ました」

と話されていたのが印象に残っています。


既往歴と施術前の確認

病歴としては、軽度の糖尿病があるとのことでした。

ただし、インスリン注射が必要な状態ではなく、

日常生活には大きな制限はありません。

その他に特記すべき既往歴はなく、

腰の手術歴や大きな外傷歴もありませんでした。

まずは施術前に、動作の確認を行いました。

ここはとても大事にしている部分です。

痛みがあると言われている場所でも、

実際に「どの動きで」「どんな痛みが」「どの程度出るのか」を

自分の目で確認しないと、判断を誤ることがあります。


動作確認で見えてきた違和感

まず座った状態で、右足を持ち上げてもらいました。

いわゆる座位での足上げ動作です。

するとすぐに、

「この動きで、太ももの前がズーンと痛いです」

と訴えがありました。

次に仰向けになってもらい、股関節を曲げる動作を確認しました。

このときも、

右の大腿前面に痛みが出るだけでなく、

「だるさ」も一緒に出てくる、という反応でした。

触って確認すると、

右の太もも前面の筋肉はかなり緊張が強く、

押すと重だるい感じがはっきり出ます。

この時点で、

単なる筋肉痛というよりも、

神経の影響を受けている可能性が高いと感じました。

太腿の痛み原因出典

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大腿神経の関与を疑った理由

太ももの前側の感覚や動きに関わる神経として、

大腿神経があります。

この神経は、腰から出て股関節の前を通り、

太ももの前側へと伸びています。

今回のケースでは、

・股関節を曲げる動作で痛みが出る

・筋緊張が強く、だるさを伴っている

・レントゲンで骨の異常がない

これらの点から、

大腿神経がどこかで刺激を受けている状態、

いわゆる大腿神経痛の可能性を考えました。

ここで大事なのは、

「決めつけないこと」です。

あくまで仮説として考え、

それが合っているかどうかは、

施術後の反応で判断します。


超音波施術でまず反応を確認

まず行ったのは、右の股関節周囲への超音波施術です。

狙いは、

神経が通るエリアの緊張を和らげ、

循環を改善することでした。

超音波は、

表面だけでなく、少し深いところまで刺激が届くため、

神経周囲の環境を整えるのに向いています。

施術後、すぐに再度動作確認を行いました。

座位での足上げ。

「……あれ、痛くないです」

仰向けでの股関節屈曲。

「だるさも、さっきよりかなりマシです」

さらに立って歩いてもらうと、

「歩くときの痛み、今は出ていません」

とのことでした。

この反応を見て、

大腿神経の関与という考えは、方向性として間違っていないと判断しました。


その日のうちにやったこと、やらなかったこと

痛みが消えたとはいえ、

それで終わりにはしません。

触診すると、

太ももの筋緊張自体は、まだしっかり残っていました。

ここで無理に全部取ろうとすると、

かえって反動が出ることもあります。

そのため、この日は

手技療法で筋肉の緊張を丁寧に緩め、

腰部と股関節周囲に鍼治療を行いました。

目的は、

神経と筋肉の両方を落ち着かせることです。

「今日はこれくらいで終わりにしましょう」

とお伝えして、この日は帰宅してもらいました。

痛みが強かった方ほど、

初回は欲張りすぎないことが大切です。

太腿の痛み治療出典

3日後の再来院で確認した体の反応

初回の施術から3日後、再度来院されました。

正直、このタイミングは少し緊張します。

その場で痛みが消えても、数日後にぶり返すケースは少なくありません。

来院されてすぐ、

「どうですか、その後」

と聞くと、

「ほとんど痛みはないです」

「ちょっと違和感があるかな、というくらいです」

と返ってきました。

まずは一安心です。

施術前と同じように、動作の確認を行いました。

座位での足上げ。

仰向けでの股関節屈曲。

どちらも、初診時のようなはっきりした痛みは出ていません。

「階段はどうでした?」

と聞くと、

「気にせず上り下りできました」

とのことでした。


触って分かった、まだ残っている課題

痛みがほぼなくなっているのは良い状態です。

ただ、ここで大事なのは

「痛みがない=完全に回復している」

ではない、という点です。

触診をすると、

右大腿前面の筋緊張は、初回よりかなり改善していますが、

ゼロになったわけではありません。

腰部や股関節周囲も、

以前ほどではないものの、

仕事の負担を受けやすい状態はまだ残っていました。

この状態で

「もう大丈夫ですね」

と終わらせてしまうと、

数週間から数か月後に、同じような痛みが再発する可能性があります。

ここをどう伝えるかは、とても大事です。


怖がらせずに、正しく伝える

この方は電気工事士です。

体を使わない日はほぼありません。

なので、こんなふうにお話ししました。

「今の状態は、かなり良くなっています」

「ただ、原因になっていた部分が完全に落ち着いたわけではないです」

「このまま放っておくと、同じところにまた負担が集まりやすいです」

脅すような言い方はしません。

でも、現実的な話はきちんと伝えます。

すると、

「確かに、仕事は変わらないですもんね」

と、納得されていました。


2回目の施術で意識したこと

この日の施術では、

初回ほど強い刺激は入れていません。

目的は

「良くなってきた状態を安定させること」

です。

右大腿前面の筋肉は、

神経の影響を受けやすい部分でもあります。

強く触りすぎると、逆に違和感が出ることもあります。

なので、

筋肉の緊張を確認しながら、

必要なところだけを手技で調整しました。

鍼治療も、

腰部と股関節周囲を中心に行い、

神経の通り道を邪魔しない環境を作ることを意識しています。

施術後に再度立ってもらうと、

「やっぱり、動かしやすいですね」

と話されていました。


なぜ定期的なメンテナンスが必要なのか

この症例で強く感じたのは、

「痛みが出てから来院される方が多い」

という現実です。

今回も、

最初は階段だけだった痛みが、

歩行時にも出るようになり、

1か月以上経ってからの来院でした。

その間も、体はずっと無理をしています。

特に、大腿神経のように

腰から股関節を通って太ももに伸びる神経は、

どこか一か所の問題だけで症状が出るとは限りません。

仕事の姿勢、動作のクセ、

筋肉の使い方の偏り。

そういったものが重なって、

ある日、限界を超えたときに痛みとして表に出ます。

だからこそ、

痛みが落ち着いたあとも、

定期的に状態を確認し、

大きなトラブルになる前に整えておくことが大切です。

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この方にお伝えしたスタンス

この方には、はっきりこうお伝えしました。

「今後は、痛くなってから来るのではなくて」

「調子がいい状態を保つために来てください」

すると、

「それのほうが安心ですね」

と笑っておられました。

僕自身、

「我慢して限界になってから来てほしい」

とは思っていません。

少し違和感が出た段階で、

怖がらずに来てもらう。

それが一番、体にとっても楽です。


今回の症例から感じたこと

右太ももの前側の痛みは、

場所だけを見ると

「筋肉かな」

で終わってしまいがちです。

でも、

動作でどう痛むのか

だるさを伴うのか

神経の走行と合っているか

こうした点を丁寧に見ていくと、

考えるべき方向は自然と絞られてきます。

今回のケースでは、

大腿神経へのアプローチが早い段階で当たり、

短期間で大きな変化が出ました。

これは特別なことではなく、

状態をきちんと見極めて、

必要なことを必要な分だけ行った結果だと考えています。


最後に

太ももの痛みは、

放っておくと歩き方が変わり、

腰や膝にまで影響が広がることがあります。

「そのうち治るかな」

「もう少し様子を見ようかな」

そう思っているうちに、

日常動作がどんどんつらくなるケースも少なくありません。

今回の症例は、

早めに体を見直すことで、

仕事も日常生活も楽に戻れることを教えてくれました。

同じような痛みで悩んでいる方には、

怖がらずに一度、体の状態を確認してほしいと思います。

無理を重ねる前に整える。

それが、長く仕事を続けるための一番の近道です。

この症例は、そのことを改めて実感させてくれた一例でした。

 
 

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