痛くて歩けない・・なぜ腰と足の痛みが無くなり散歩ができるようになったのか?

歩くことが怖くなっていた80代女性

「出かけたい気持ち」と「体の不安」の間で揺れていた時間

こんにちは!(^^)!山田です。

今回お話しするのは、80代の女性の方です。

初めてお伺いしたとき、今でもはっきり覚えているのは、

「歩くのが怖いんです」

と、とても静かな声で話してくださったことでした。

去年くらいから、腰からお尻にかけて痛みが出るようになり、

太ももにはしびれが出てきたそうです。

さらに、足の裏は

「砂利の上を歩いているみたい」

と表現されていました。

痛みやしびれそのものもつらいのですが、

それ以上に、

「このまま歩けなくなるんじゃないか」

という不安が、とても大きいように感じました。

足底の感覚異常出典

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初めてお会いした時の様子

初回にお伺いした際、立ち上がって歩いていただくと、

身体がふらつき、今にも崩れてしまいそうな感じがありました。

「長い時間座っていたら、立つのが大変で」

「立てても、しばらくは歩けないんです」

と話されていました。

ご自宅には階段があり、

「出かけるのも一苦労ですし、

 ちゃんと帰ってこられるかが不安なんです」

と、少し申し訳なさそうにおっしゃっていました。

買い物も、バスに乗って行かれるそうですが、

「途中で歩けなくなったらどうしよう」

という気持ちが常にあるとのことでした。

お話を聞いていて強く感じたのは、

この方は「出かけたい気持ち」をちゃんと持っておられる、

ということです。

ただ、体がそれについてこない。

そのもどかしさが、とても伝わってきました。


痛みの場所を示す手の動き

状態を確認していく中で、

痛みの場所を尋ねると、

お尻の下のあたりを手のひらで示されました。

いわゆるパームサイン(患者様が痛みの箇所が特定できず掌で指し示す)と呼ばれる示し方です。

この仕草には、

「ここが一番つらい」

という気持ちが、そのまま表れています。

腰だけでなく、

臀部の深い部分に負担がかかっている可能性を感じました。

また、太もものしびれ、

足の裏の砂利のような感覚。

これらは、神経の影響が絡んでいることを示唆していました。

神経痛に関する出典


施術に入る前に大切にしたこと

80代の方への施術では、

「何をするか」以上に、

「どう安心してもらうか」

がとても大切だと感じています。

強い刺激は使いません。

急激な変化も求めません。

まずは、

「ここに来て大丈夫なんだ」

「触られても怖くない」

そう感じてもらうことを第一にしました。

お話をしながら、

その日の体調や不安なことを確認し、

無理のない範囲で施術を進めていきました。


手技療法と鍼灸施術の開始

施術では、

腰部から臀部にかけての手技療法を中心に行いました。

触ってみると、

筋肉はとても緊張していて、

「ずっと力が抜けない状態」

が続いている印象でした。

鍼灸施術も併用し、

痛みの緩和と、

神経の興奮を落ち着かせることを意識しました。

施術中、

「ここ、さっきより楽です」

と小さくおっしゃったのが、

とても印象に残っています。

その一言で、

「この方の体は、ちゃんと反応してくれる」

と感じることができました。

足底の感覚異常に対する鍼灸効果出典


往診という選択

歩行への不安が強かったため、

通院ではなく、往診で対応させていただくことになりました。

ご自宅での施術は、

環境が変わらない分、

体も気持ちもリラックスしやすい利点があります。

階段や室内の動線も確認できるため、

日常生活に即したアドバイスもしやすくなります。

この方にとって、

「外に出なくてもケアを受けられる」

という安心感は、とても大きかったように感じます。

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半年が経って見えてきた変化

往診を始めて、約半年が経ちました。

最初に見られていた、

お尻の下を示すパームサイン(患者様が痛みの箇所が特定できず掌で指し示す)は、

いつの間にか見られなくなりました。

腰や臀部の痛みは、

日によって多少の違いはあるものの、

ほとんど気にならない日が増えています。

太もものしびれについては、

「全くなくなりました」

とはっきりおっしゃっています。

これは、ご本人にとっても、

とても大きな変化だったと思います。


残っている感覚と、今の状態

現在、

ごくまれに買い物の後で、

「力が抜けるような感じ」

が出ることがあるそうです。

ただ、以前のような強い不安はなく、

「少し休めば大丈夫」

と思えるようになったと話してくださいました。

公民館へ出かけたり、

買い物に行く回数も増えています。

楽しそうに、

「この前はあそこまで行けたんですよ」

と話してくださるのを聞くと、

こちらも自然と笑顔になります。


足の裏の感覚について

足の裏の

「砂利の上を歩いているような感覚」

については、現在も模索しながら施術を続けています。

神経の感覚は、

痛みよりも改善に時間がかかることがあります。

無理に変えようとせず、

体の反応を見ながら、

少しずつ調整を重ねています。

この感覚も、

少しずつ変化していく可能性は十分にあると考えています。


この症例を通して感じていること

この方の変化を見ていて感じるのは、

「不安が減ること」の大切さです。

痛みがゼロになることだけが目標ではありません。

出かけたいと思えること。

行って、帰ってこられると思えること。

その積み重ねが、

生活の質を大きく変えていきます。

楽しそうにお話ししてくださる姿を見るたびに、

こちらも励まされる気持ちになります。


今後について

これからも、

体調の波を見ながら、

無理のないペースで施術を続けていく予定です。

80代という年齢だからこそ、

「できること」を丁寧に積み重ねていく。

そのお手伝いを、これからも続けていきたいと思っています。

この症例は、

歩くことへの不安が少しずつ和らぎ、

生活が広がっていく過程を、

一緒に歩ませていただいているような時間です。

不安が先に立っていた日常から、少しずつ外へ向かう変化

往診を続けていく中で、私が一番大切にしてきたのは、

「今日はどうでしたか?」

という一言を、毎回きちんと聞くことでした。

80代の方の場合、

痛みの強さそのものよりも、

その日その日の体調や気持ちの揺れが、とても大きく影響します。

「今日はちょっと楽でした」

「今日は少し重たい感じがします」

その言葉の裏にある不安や安心感を、

できるだけ丁寧に受け取るようにしてきました。


半年前とは明らかに違う立ち上がり

最初の頃は、

長く座ったあとに立ち上がる動作が、とても大変そうでした。

立ち上がる前に一度深呼吸をして、

手すりや机に手を添え、

「よいしょ」と声を出しながら立つ。

その一連の動きに、

どれだけ気を使っておられるかが伝わってきました。

今では、

同じ動作でも、

動き出しがとても自然になっています。

もちろん、慎重さは残っていますが、

以前のような

「崩れそうで怖い」

という緊張感は、かなり減ってきました。


痛みが減ると、表情が変わる

腰や臀部の痛みが落ち着いてきた頃から、

表情が少しずつ明るくなってきたのが印象的でした。

以前は、

痛みの話をするときに、

どうしても声が小さくなり、

不安そうな表情をされていました。

最近では、

「今日はここまで歩けました」

「この前は、あの店まで行ったんです」

と、少し誇らしそうに話してくださいます。

その変化を見るたびに、

体と心はやはりつながっているのだと、改めて感じます。


しびれが消えたことの意味

太もものしびれについては、

今では

「全く気にならない」

とはっきりおっしゃっています。

しびれは、

痛み以上に不安を強くする症状です。

「このまま悪くなるんじゃないか」

「感覚がなくなってしまうんじゃないか」

そうした心配が、

少しずつ消えていったことは、

生活の安心感に大きく影響していると感じます。


買い物の後に出る違和感について

現在も、ごくまれに

買い物の後で

「力が抜けるような感じ」

が出ることがあるそうです。

ただ、その感覚に対しても、

「前ほど怖くはないです」

と話してくださいます。

以前は、

少しの違和感でも

「もう無理かもしれない」

と感じておられました。

今は、

「少し休めば大丈夫」

と思えるようになっています。

この「考え方の変化」は、

とても大きな前進だと感じています。


公民館や外出が増えたこと

最近では、

公民館へ出かけたり、

買い物に行く回数も増えてきました。

「家にばかりいると、余計に不安になるんです」

と話してくださったことがあります。

外に出て、人と話し、

用事を済ませて、また帰ってくる。

その一つひとつが、

体への自信につながっているように感じます。

楽しそうにお話しされる姿を見ると、

こちらまで温かい気持ちになります。


足の裏の砂利のような感覚について

足の裏の

「砂利の上を歩いているような感覚」

については、今も完全には消えていません。

この感覚は、

神経の影響や感覚の過敏さが関係していることが多く、

改善には時間がかかることがあります。

そのため、

無理に「早く変えよう」とはせず、

その日の体調を見ながら、

少しずつアプローチを変えています。

「今日はどう感じますか?」

と聞きながら、

体の反応を一緒に確認しています。


施術を通して感じること

この方と関わらせていただいて、

強く感じるのは、

「安心できる場所があること」

の大切さです。

往診という形で、

ご自宅で施術を受けていただくことで、

心も体も落ち着いた状態を作ることができました。

不安なことを話せる。

体の変化を一緒に確認できる。

その積み重ねが、

今の状態につながっているのだと思います。


これからについて

これからも、

体調の波はあると思います。

大切なのは、

「できなくなったこと」よりも、

「できるようになったこと」に目を向けることです。

少しずつでも、

生活が広がっていくこと。

それを一緒に確認しながら、

施術を続けていきたいと考えています。


最後に

歩くことに不安を感じていた時間から、

少しずつ外へ向かえるようになった今。

楽しそうに話してくださる姿を見ていると、

こちらも大きな励みをいただいています。

この症例は、

痛みやしびれだけでなく、

「不安が和らいでいく過程」を

そばで見せていただいている時間でもあります。

これからも、

無理なく、安心して、

その方らしい生活を続けていただけるよう、

丁寧に関わっていきたいと思っています。

訪問施術をご希望の方はお気軽にご相談ください。健康保険も適用できます。

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