ランナー膝(腸脛靭帯炎)悩まれてる方非常に多いですね。
僕も苦しんだことがありますので、あのうっとうしい痛みはよ~くわかります。
このランナー膝、じつは男性より女性がなりやすいんです。
そりゃ筋力が弱いからでしょ!ってのも、もちろんあります。筋力もありますが体の構造が違うんですね。
そもそも、なぜランナー膝になるのでしょうか?
歩行やランニングで屈伸動作を繰り返す → 腸脛靭帯が大腿骨外側踝とこすれる → 摩擦で炎症が起き痛みが出る → ランナー膝完成!
走らなければランナー膝にならないと思っている方がほとんどだと思います。
歩くだけでも出るんです!僕は二日で80キロ歩き、強烈なランナー膝が出ました。
こんな人は稀ですが・・
まあそれは置いといて、大切なのは“腸脛靭帯と大腿骨外側顆がこすれること”なんです。これは男性より女性がこすれやすいんです!
それは股関節のQアングルが違うから。これが一つ目の理由です。
Qアングルの平均値は文献によりまちまちですが、
約14°(男性10° 女性15°)です。
上前腸骨棘とお皿の中心を結ぶ線、脛骨粗面上縁中央とお皿の中心を結ぶ線のおりなす角度です。
この角度が大きいと膝がニーイン(内側に入る)しやすくなります。ランナー膝の原因はO脚と書いてあるサイトがほとんどですが、実際は“ニーイン”です。
男性に比べニーインが大きくなるので前十字靭帯断裂のリスクも数倍高くなると言われています。
またQアングルの角度が大きいと大殿筋も働きにくくなります。だからトレーニングの際もしっかりニーインしないよう意識することが大切です。
足の先進国であるニュージーランドの足専門のドクターである足病医のセミナーでも、ランナー膝の原因は“ニーイン”である!と断言しておりました。
もう一つの原因が過回内(オーバープロネーション)です。
Qアングルが大きいという事は足部に掛る負担も大きいという事です。
特に女性は関節も柔らかく、男性に比べ足底筋も弱いのでアーチが減りやすく、過回内になりやすいのです。ご自分の足が気になる方は簡易ではございますが、“無料足部オンライン検査”を行っております。
男女問わず、先天的に母趾より示趾が長い方も過回内や外反母趾、巻き爪になる可能性が高いです。
過回内もニーインを作る非常に大きな要素となります。
過回内になると縦アーチ、横アーチの減少、足底筋膜の負担増大、膝痛だけでなく腰痛や坐骨神経痛、肩こりまで全身に影響を及ぼします。
まとめますと、女性は男性に比べ筋力が弱く、関節に柔軟性があり、Qアングルの角度が大きいため膝、足部にかかる負担が大きく炎症や変形を起こしやすい。
ということなんですね。
ですから、マラソンで僕より早い女性は山ほどいますが、大会で抜かれるたびに「努力してはるな~」と感心します。
しかし、もしたまたまこのブログをご覧になり、私もずっとランナー膝で悩んでいる・・という方はぜひご相談ください!
ランナー膝はちゃんと治ります!必ずお力になれます!!
伊豆
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