こんにちは!
今日は少し重たいけど、めちゃくちゃ大事なお話をします。
テーマは 「顔面神経麻痺」

「え、顔が急に動かなくなるってどういうこと!?」
「それって治るんですか?」
って驚かれる方も多いと思います。
でも実際に、僕の院にも相談に来られる方がいるんです。
今回は、30代女性の患者さんの体験談を交えながら、顔面神経麻痺とはどんなものなのか、どういう施術で改善が期待できるのかを、わかりやすくお話ししていきますね。
■患者さんのストーリー
その女性は30代前半。
とても真面目で、責任感の強い方でした。
お話を聞くと、職場で人の入れ替わりが激しく、離職が相次いでいたそうなんです。
結果として仕事の量はどんどん増えて、彼女にのしかかるストレスは限界を超えていました。
そんなある日、朝起きて鏡を見たら「ん?なんか顔がおかしい…」と気づいたそうです。
よく見ると、顔の左半分が全然動かない。
笑おうとしても、片側だけしか上がらない。
「え!?私、どうしたんやろ…」とパニックになり、すぐ病院へ。

病院では「顔面神経麻痺」と診断され、原因ははっきり断定できなかったものの「おそらくストレスが大きな要因でしょう」と言われたそうです。
処方されたのはステロイドの飲み薬。
「これで様子を見ましょう」とのことでした。
■1ヶ月経っても改善しない不安
でも…1ヶ月経っても、症状は全く変わらなかった。
顔の左半分は動かないまま。
笑おうとしても、口角が片側だけ吊り上がる。
目を閉じようとしても、完全には閉じられない。
「このまま一生、顔が戻らなかったらどうしよう…」
「仕事もあるし、人前に出るのも恥ずかしい…」
そんな不安でいっぱいの状態で、当院に来られました。
■顔面神経麻痺って何?
そもそも「顔面神経麻痺」って何?という方のために簡単に解説します。
顔の表情を作る筋肉って、顔面神経という神経によって動かされているんです。
この神経に炎症や圧迫などのトラブルが起きると、顔の片側が動かなくなってしまう。
これが「顔面神経麻痺」です。
有名なのは「ベル麻痺」と呼ばれるタイプで、突発的に起こります。
原因はウイルスの再活性化や、強いストレス、疲労、冷えなどと言われています。
■施術は早ければ早いほどいい
ここでとても大事なこと。
顔面神経麻痺は、施術や治療を始めるのが早ければ早いほど改善の可能性が高いということです。
放置してしまうと、神経が回復しにくくなってしまい、症状が残ってしまうリスクもあるんです。
だから「おかしいな」と思ったら、まず病院へ。
そして並行して、鍼灸や整体などの施術を受けていただくのがベストです。

■施術の内容
その女性には、まず全身の状態をチェックしました。
やはり首や肩の筋肉がガチガチに硬い。
ストレスで交感神経が優位になって、血流が悪くなっていたのも見て取れました。
そこで僕が行ったのは、
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首や肩周りの筋肉を緩める手技
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鍼灸による神経と血流へのアプローチ
特に顔面部や首周りへの鍼は、神経の回復をサポートする効果が期待できます。
■最初の変化
1度目の施術。
正直、僕も患者さんも「そんなすぐには変わらないだろう」と思っていました。
ところが!
全く動かなかった左半分の顔が、ほんのわずかですがピクッと動いたんです。
「え!?動いた!?今まで全然やったのに!!」
患者さんは本当に驚いて、涙を浮かべて喜んでくれました。
その瞬間、僕も「絶対に回復に導いてあげたい」と強く思いました。
■施術を重ねることで
その後、施術の間隔を詰めて来ていただきました。
1回ごとに少しずつ、少しずつですが動きが戻ってきた。
最初はほんのわずかにしか動かなかった眉が、次第に自然に上がるようになり、
口角も少しずつ両側で揃ってきて、笑顔らしい笑顔を作れるようになっていきました。
そして最終的には、ほぼ問題なく笑顔を作れるまでに回復!
患者さんの表情も明るくなり、心から喜んでおられました。

■ただし注意点
ここで一つ注意しないといけないことがあります。
顔面神経麻痺といっても、原因はさまざまです。
今回のようにストレスやウイルス、冷えなどが要因の「ベル麻痺」なら改善が期待できます。
でも、脳梗塞などの後遺症によって起きる顔面神経麻痺は、回復が難しいと言われています。
だから「どんな顔面神経麻痺でも絶対治る!」というわけではないんです。
そこはきちんと理解していただきたいところです。
前半では、30代女性の患者さんが顔面神経麻痺を発症し、鍼灸や手技で少しずつ回復していったストーリーをお伝えしました。
ここからは、顔面神経麻痺を経験した方や「私も似た症状かも?」と不安に思っている方が、どうすれば回復を早められるか、そして再発を防ぐためにどんなことができるかを、具体的にお話ししていきます。
■顔面神経麻痺になった時に最初にすべきこと
まず大切なのは「自己判断せず、病院に行くこと」です。
顔が動かない症状は、実は脳梗塞や脳出血などの初期症状のこともあります。
特に片側の顔と一緒に、手足のしびれや言葉が出にくい症状があれば、一刻を争います。
だから、顔の動きがおかしいと感じたら、まずは脳神経外科や耳鼻科などで診察を受け、脳疾患の可能性を除外してもらいましょう。
脳に異常がないとわかった上で「顔面神経麻痺(ベル麻痺など)」と診断されたら、薬物療法(ステロイドなど)と並行して、できるだけ早く鍼灸などの施術を受けることが回復のカギになります。
■鍼灸ができること
顔面神経麻痺では、顔面の神経そのものだけでなく、その周囲の血流や筋肉の状態も関わっています。
ストレスや疲労、冷えなどで交感神経が優位になり、首から上の血流が悪くなると、神経が栄養不足になり回復が遅れることがあります。
鍼灸は、顔や首、肩周りにやさしく鍼をすることで血流を改善し、神経の修復環境を整える効果が期待できます。
さらに、顔の筋肉に直接刺激を入れることで、動きが戻りやすくなるという臨床報告も多くあります。
患者さんによっては、1回の施術で「ピクッ」と動くこともあれば、数回かけて徐々に改善する場合もあります。
でもいずれにせよ、早期に始めることが重要です。
■日常生活でできるセルフケア
施術と同じくらい大切なのが「日常でのセルフケア」です。
いくつかポイントを挙げますね。
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首・肩の冷えを防ぐ
首や肩は血流の大きな通り道です。ここが冷えると顔への血流も悪くなります。
スカーフやタオルで冷え対策をする、エアコンの風が直接当たらないようにする、などが有効です。 -
ストレス管理
ストレスは顔面神経麻痺の大きな要因のひとつです。
睡眠時間をしっかり確保し、深呼吸や瞑想、ぬるめのお風呂などで副交感神経を優位にする習慣をつけましょう。 -
顔のマッサージや表情筋エクササイズ
施術を受けながら、自宅でやさしい顔マッサージや表情筋の運動をすると、神経が動きを思い出しやすくなります。
ただし、強くこすったり無理に動かすのは逆効果なので、必ず専門家にアドバイスを受けてください。 -
体全体の血流を良くする
ウォーキングや軽いストレッチ、ぬるめのお風呂など、全身の血流を良くすることも大切です。
顔面神経痛に対するマッサージの効果
■回復の目安
顔面神経麻痺は「どのくらいで治るのか」が気になると思いますが、これは人によって本当にバラバラです。
早ければ数週間でほぼ元通りになる方もいれば、数ヶ月かかる方もいます。
特に発症してから治療開始までの期間が長いほど、回復に時間がかかる傾向があります。
今回の30代女性の患者さんも、発症から1ヶ月経って来院されましたが、施術を詰めて受けてもらうことで1ヵ月半ほどでテニスをしても腰痛が出なかったように、顔の動きもどんどん回復していきました。
■再発予防
顔面神経麻痺は「一度治ればもう大丈夫」というものではありません。
疲労やストレス、免疫力の低下で再発する可能性もゼロではありません。
再発を防ぐには、
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日常の生活習慣を整える(睡眠・栄養・適度な運動)
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ストレスをためすぎない
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冷え対策を徹底する
これらがポイントです。
特に女性は冷えやすく、肩こりや首こりが慢性化しやすいので、日常からのケアが大切です。
■「すべての顔面神経麻痺が治せるわけではない」という現実
最後にもう一度、強調しておきたいことがあります。
すべての顔面神経麻痺が治るわけではありません。
脳梗塞などの後遺症で起きている麻痺は、回復が非常に難しいケースが多いです。
だからこそ、早期診断と早期治療が何より大切なんです。
僕たち鍼灸師も「奇跡を起こす治療」をしているのではなく、「人が本来持っている治癒力を最大限引き出すお手伝い」をしているだけ。
その力を信じて、できるだけ早く動き出すことが、笑顔を取り戻す最短ルートになります。
■まとめ
・顔面神経麻痺はストレスや疲労などが引き金になりやすい
・発症したらまずは脳疾患を除外するために病院へ
・薬物療法と並行して鍼灸や手技療法を早期に始めることで回復が期待できる
・首肩の血流改善・ストレス管理・冷え対策・表情筋の運動がセルフケアのポイント
・脳梗塞などの後遺症からの麻痺は回復が難しいケースもあるので要注意
顔面神経麻痺は「突然自分に起きるかもしれないこと」ですが、正しい知識と早めの対応で、回復の可能性をぐんと高めることができます。
不安なことがあれば、いつでもご相談ください。
あなたがまた、自然な笑顔を取り戻せますように😊

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