頭痛の正体に迫る!専門家として伝えたい「一次頭痛三兄弟」
こんにちは、鍼灸師の私です。
今日は、私が長年つき合ってきた「頭痛」についてお話しします。
「頭痛って、片頭痛のことですよね?」
患者さんからもよく言われます。気持ちは分かります。ドラマでも漫画でも“頭痛=片頭痛”みたいな扱い、されがちですからね。
でも現実は、もっとややこしいです。
頭痛には種類があって、原因も症状も対処も、ぜんぜん違います。
そしてここを間違えると、努力の方向性がズレます。頑張ってるのに治らない、みたいな切ないことが起きます。
私自身、片頭痛持ちです。
発作が来た日の絶望感は、もう…言葉にしにくいです。光も音も敵。吐き気もセット。予定は全部キャンセル。ベッドから出られない。
ロキソプロフェンを、ちょっと神様みたいな気持ちで拝みながら過ごしていました。
ただ、その経験があるからこそ痛感したんです。
「薬は助けてくれる。でも、薬だけに頼っても根本が変わらないこともある」と。
そこから私は専門家として、頭痛の仕組みと改善策を掘りに掘って、臨床で試してきました。今日はその話です。
頭痛の大きな分類:一次頭痛と二次頭痛
まず最初に、頭痛は大きく二つに分かれます。
一次頭痛:命に関わらない「良性の頭痛」
二次頭痛:病気が原因で起こる「悪性の頭痛」
一次頭痛の代表が、いわゆる「頭痛三兄弟」。
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片頭痛
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緊張型頭痛
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群発頭痛
そして二次頭痛には、くも膜下出血、脳腫瘍、髄膜炎など、命に関わるものが含まれます。
ここで大事な話をします。
もし「人生で一番強い頭痛」が、突然ガツンと来たら。
殴られたみたいな痛みがドーンと来たら。
これは迷わず救急車です。専門家として、ここは断言します。

私が一番よく出会う「緊張型頭痛」
治療院でいちばん多いのは、このタイプです。
つまり、頭痛界の“最多出場選手”です。
原因は筋肉の緊張
ストレス、長時間の同じ姿勢、スマホ、パソコン、妊娠中や産後の体の負担…。
こういう要素が積み重なって、首や肩の筋肉が固まります。血流が落ちて、頭が痛くなる。
患者さんで多いのはデスクワーカーです。
中には「毎日6時間以上スマホ見てます」って人もいます。
そりゃ肩も首もパンパンになります。筋肉が「もう勘弁して」って言い始めます。
特徴
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頭全体がギューッと締め付けられるような痛み
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マッサージや温めることで改善しやすい
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姿勢を変えたり軽く動いても悪化しにくい
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吐き気や視覚障害は基本ついてこない
軽く見えるかもしれませんが、慢性化すると生活の質はゴリッと落ちます。
地味に辛い。これがまた厄介です。
私の体験
私もデスクワークが続くと、夕方に首〜後頭部が重だるくなって、集中力が一気に落ちます。
「今日はもう、頭が働かない…」って日がありました。
でも、このタイプは原因を外せば回復が早いことが多いです。鍼灸、温熱、手技でグッと変わります。

片頭痛:私を地獄に突き落としてきたやつ
次に片頭痛。
これは私の“持病”で、何度も生活を破壊してきました。まじで容赦がないやつです。
男女比
女性に多く、男女比は 1:4。
女性ホルモンの影響が関わっていると考えられています。
メカニズム
昔は「血管が拡張するから痛い」と言われていました。
でも最近は、脳幹や間脳に「片頭痛を起こす装置」みたいなものがあって、神経伝達物質の異常が引き金になる、と考えられています。
つまり片頭痛は、わりと“脳のイベント”に近いんです。
特徴
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片側がズキズキ脈打つ(両側の人もいます)
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光や音がしんどい
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前兆で視界がチカチカする(閃輝暗点)
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体を動かすと悪化する
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吐き気や嘔吐を伴うことも多い
私の体験(ほんとにリアルなやつ)
発作が来たら何もできません。
部屋を真っ暗にして、カーテン閉めて、音を消して、ただ耐える。
ロキソプロフェンを飲んで祈る。
仕事の予定は崩壊。社会生活が崩れる感覚になります。
だから患者さんが「片頭痛でつらい」と言うと、私は本気で共感できます。
ただし、ここに大事な注意があります。
片頭痛に、マッサージや鍼をすると悪化する場合がある
緊張型なら良くなることが多い施術でも、片頭痛では逆効果になることがあります。
だから“見極め”が命です。

片頭痛の予防と対処:私がやってきたこと
片頭痛は、緊張型と違って「完治が難しい」と言われます。
でも、発作の頻度や強さを減らすことはできます。私もそれを狙って、いろいろ試してきました。
食べ物と片頭痛
赤ワイン、チョコ、チーズ、ナッツ、ハム…。
「片頭痛のNG食品」として有名ですが、実際は個人差が大きいです。
患者さんでも、
「赤ワインで100%来ます」って人もいれば、
「全然平気です」って人もいます。
私の場合、チョコは平気。
でも赤ワインは、数時間後にズキズキ率が高いです。
つまり結論はこれです。
自分のトリガーを知ることがいちばん大事です。
睡眠と片頭痛
睡眠不足はもちろんアウトです。
でも、寝すぎでも片頭痛が出ることがあります。
休日に10時間寝たのに、起きたら頭痛で絶望…私も経験あります。
結局一番強い予防は、
寝る時間と起きる時間をなるべく一定にすることです。
地味だけど、効きます。本当に効きます。
環境と片頭痛
気圧の変化。雨。台風。
このへんで誘発される人、多いです。私もそうです。
私は「低気圧予報アプリ」で察知して、
その日は予定を詰めすぎないようにしています。
頭痛と戦う日は、気合いより段取りです。
発作が起きたとき:私の実践セット
予防しても、ゼロにはできないのが片頭痛の嫌なところです。
起きたら、私はこうします。
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暗く静かな部屋で休む
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こめかみを冷やす(冷却ジェルや保冷剤)
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カフェインを適度に(コーヒーや緑茶)
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薬は早めに(ピークに入ってからだと効きが落ちます)
片頭痛は「来そう…」の段階で動いた方が勝率が上がります。
群発頭痛:男性に多い「地獄の頭痛」
最後が群発頭痛。
これを説明すると、だいたい皆さん顔が固まります。
それくらい強烈です。
特徴
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片目の奥をえぐられるような激痛
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涙、鼻水、目の充血が勝手に出る
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痛すぎて壁に頭を打ちつける人もいる
発作は15分〜3時間続き、それが毎日、数週間〜数か月繰り返されます。
で、ある日突然ピタッと止まる。
「なんやねんそれ…」ってなりますが、本当にそういう頭痛です。
有病率と男女比
1000人に1人程度。
20〜40代男性に多く、男女比は 3:1

トリガー
発症期にアルコールを摂取すると、ほぼ100%発作が出ると言われています。
喫煙や気圧変化も関係します。
だから私は、発症期の方には「禁酒・禁煙」を必ず伝えます。
治療
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トリプタン系薬(注射)
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純酸素吸入
ここは専門医の領域になります。
臨床で痛感すること:頭痛は「見極め」で結果が変わる
治療院では、
「片頭痛だと思ってたけど、実は緊張型だった」
このケースが本当に多いです。
首肩をゆるめて、姿勢を整えていくと、
「あれ?痛くないです」
って反応が出ることもあります。
でも本物の片頭痛は、雑に触ると悪化することがあります。
だから私は問診で必ず、
「光や音がつらいですか?」
「ズキズキ拍動しますか?」
「吐き気はありますか?」
こういうポイントを確認して、施術方針を決めます。
群発頭痛の場合は、基本的には専門医へ。
ただ、生活管理(禁酒禁煙など)の助言は必ずします。
頭痛って、ただの「痛み」じゃなくて、生活を丸ごと奪ってくることがあります。
だからこそ、まずは自分の頭痛がどのタイプかを知って、対処を間違えないことが本当に大事です。
そして、もし「これ、どれに当てはまるのか分からない」という場合。
それはあなたが悪いんじゃなくて、頭痛がややこしいだけです。
一緒に整理していけば、ちゃんと道筋は見えてきます。


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