若くてもなる?円形脱毛症になった高校生の症例
こんにちは、越田です。
今回は、実際にあった症例をもとに、円形脱毛症についてお話ししていきます。
高校生の男の子で、僕の知り合いの子なんですが、かなり印象に残っているケースです。
この子は中学生の頃、大阪で野球をやっていて、そこそこ実力もある選手でした。
そのまま推薦で東京の学校へ進学。
ここだけ聞くと順調に見えますよね。
ただ実際は、その前から肘や肩の痛みがあり、ずっとリハビリを続けていました。
さらに東京に行って環境がガラッと変わり、思うようにプレーできない状態が続きます。
練習はできるけど試合には出られない。
練習試合にも出られない。
これが約1年続いていました。
これ、スポーツやってる子ならわかると思うんですが、めちゃくちゃストレスです。
「やりたいのにできない」っていう状況が一番きつい。
しかも思春期です。
体も変わる、環境も変わる、結果も出ない。
正直、メンタル的にはかなりしんどい状態だったと思います。
最初は坊主だったので気づかなかったんですが、少し髪が伸びてきた頃に違和感が出てきます。
「なんか頭かゆいな」
「なんか変な感じするな」
そんな程度です。
でも気づいたら、頭に何箇所も円形脱毛ができていたんです。
これは本人もかなりショックを受けていました。
円形脱毛症って聞くと、「ストレスでしょ」と思う方が多いです。
確かにストレスは大きな要因の一つです。
ただ、それだけで片付けられるほど単純なものではありません。
一般的に言われている原因としては、
・過度なストレス
・遺伝的な要因
・アトピー体質や自己免疫疾患(膠原病など)
・甲状腺の異常
・感染症の影響
こういったものが関係していると言われています。
つまり、「これが原因です」と一つに決めつけることは難しいんです。
今回のケースでも完全に断定はできませんが、
・環境の変化
・競技ができないストレス
・思春期によるホルモンバランスの乱れ
このあたりが重なっていた可能性が高いと考えています。
特にスポーツを真剣にやっている子ほど、このストレスはかなり大きいです。
「周りは試合に出ているのに自分は出られない」
「結果を出さないといけないのに出せない」
こういう状態が続くと、体にも必ず影響が出ます。
円形脱毛症も、その一つのサインだと考えています。
出典:円形脱毛症 – PMC
この子に対して行った治療は、鍼灸をメインにしたアプローチです。
まず脱毛している部分に対しては、周囲を囲むように鍼を打ちます。
いわゆる局所の血流を改善させるためのアプローチです。
それに加えて、
・首周り(頸部)
・頭の付け根(後頭下筋群)
・背中(自律神経を整えるポイント)
このあたりに対して、手技と鍼を組み合わせて施術していきました。
ここで大事なのは、「1回でどうこうしようとしない」ということです。
ペースは週に2回。
しっかり継続して、体の状態を変えていくことを目的にしています。
すると変化が出てきます。
2週目、4回目くらいの施術のタイミングで、
脱毛していた部分の約3分の1に、うっすら毛が生え始めました。
これ、本人めちゃくちゃ嬉しそうでした。
「ちょっと戻ってきてるやん!」って。
この“変化が見える瞬間”ってすごく大事なんです。
そこから継続していくと、
8週目の時点では、どこが脱毛していたのかわからないくらいまで回復しました。
もちろん全員が同じようにいくわけではありません。
個人差もありますし、原因によっても変わります。
ただ、このケースではしっかり反応が出た例です。
出典:https://mcpress.mayoclinic.org/living-well/how-is-alopecia-areata-treated/?utm_source=chatgpt.com

じゃあなんでこの子は改善したのか。
ここが一番大事なところです。
円形脱毛症って、「髪の問題」と思われがちなんですが、実際はもっと全体の問題です。
今回の子の場合、いろんな要素が重なっていました。
まず一つは、ストレスです。
これは間違いなく大きいです。
環境が変わる、思うようにプレーできない、結果が出ない。
この状態が長く続くと、自律神経が乱れます。
自律神経が乱れるとどうなるか。
血流が悪くなります。
特に頭皮はかなり影響を受けやすいです。
髪の毛って、当たり前ですけど「血液から栄養をもらって」成長しています。
血流が落ちると、栄養が届かない。
結果として、毛が抜けやすくなる。
さらに、今回のケースは思春期です。
ホルモンバランスも変化している時期なので、体の調整機能自体も不安定です。
つまり、
・ストレス
・自律神経の乱れ
・血流低下
・ホルモン変化
これが全部重なっていた可能性が高いです。
なので治療も、単純に「頭だけ」やっても意味がありません。
全体を見ていく必要があります。
今回やった治療も、頭だけじゃないです。
むしろポイントはそこじゃない。
首、頭の付け根、背中。
このあたりをしっかり整えていきました。
なぜかというと、ここが自律神経にかなり関係しているからです。
首の筋肉が硬いと、血流も落ちるし神経の働きも乱れやすい。
背中も同じです。
交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、体は常に緊張状態になります。
これ、ずっとアクセル踏みっぱなしみたいな状態です。
当然、回復しません。
だから、
・緊張を落とす
・血流を戻す
・体のリズムを整える
これをやっていく必要があります。
そこに加えて、脱毛している部分に対して直接アプローチすることで、局所の血流も上げていきます。
この「全体+局所」の組み合わせが重要です。
円形脱毛症って聞くと、
「治らないんじゃないか」
「体質だから仕方ない」
そう思う方も多いです。
確かに、原因が複雑なので簡単ではありません。
ただ、今回のように改善するケースもあります。
ポイントは、
・原因を一つに決めつけないこと
・全体を見てアプローチすること
・継続すること
これです。
特に継続はかなり大事です。
1回やって終わりでは変わりません。
体はそんなに簡単じゃないです。
でも逆に言うと、ちゃんとやれば変わる可能性はあるということです。
ここで一つ、よくある勘違いがあります。「ストレスなくしたら治るんですよね?」
これ、半分正解で半分違います。
ストレスが原因の一つなのは間違いないです。ただ、ストレスをゼロにするのって無理ですよね。
じゃあどうするか。
ストレスに耐えられる体を作る。これが重要です。
自律神経が安定していれば、同じストレスでも影響は変わります。
だから体を整える意味があるんです。今回の子も、最初はかなり不安そうでした。
「これ戻るんかな…」って。
でも、ちゃんと変化が出てきてからは表情も変わっていきました。
やっぱり「見た目」の問題って、本人にとってはめちゃくちゃ大きいです。
特に若い子は。
だからこそ、放置しないでほしいです。円形脱毛症は原因が一つじゃない分、アプローチもいろいろあります。
今回のように改善するケースもあります。
「どうせ無理」と決めつけずに、一度相談してみてください。できることは、ちゃんとあります。
越田でした

