もう悩まない!腰痛にならない椅子の座り方・椅子の選び方

椅子の正しい座り方=痛みが出ない座り方ではない

腰痛を防ぐための新常識

治療院で仕事をしていると、本当にしょっちゅう聞かれます。

「先生、正しい椅子の座り方って、どんな姿勢ですか?」

もう、これ、殿堂入り質問です。

デスクワークが増えて、腰痛や坐骨神経痛で悩む人が増えているので、

みんな気になっているんですよね。

で、ここで最初にハッキリ言っておきます。

「正しい座り方」=「痛みが出ない座り方」ではありません。

これを言うと、だいたい一瞬、

「え?」

って顔をされます。

でも、この勘違いがあるせいで、

一生懸命“正しい姿勢”を頑張ってるのに、

腰がどんどんしんどくなっている人、めちゃくちゃ多いんです。

今日はその理由と、

腰痛や坐骨神経痛になりにくい

現実的な座り方と椅子の考え方を、

できるだけ分かりやすくお話しします。


そもそも、なんで人は椅子に座るようになったのか

いきなりですが、ちょっと想像してください。

人間って、最初から椅子に座ってたと思いますか?

実は違います。

椅子って、もともとは

「楽するための道具」ではありませんでした。

昔の椅子は、権威の象徴です。

王様が座る。

偉い人だけが座れる。

背もたれが高いほど「私は偉いです」アピール。

つまり、

椅子は「威厳を見せるための道具」だったんですね。

英語の chair も、

「椅子」という意味だけじゃなく

「議長」という意味があります。

to be in the chair

= 議長を務める。

完全に、権力アイテムです。


「正しい姿勢」が生まれた理由

この流れで、

「正しい座り方」とされてきたのが、いわゆるこの姿勢です。

・背筋ピシッ

・胸張って

・股関節と膝は90度

・微動だにしない

見た目はキレイです。

写真撮るなら、これが正解です。

でも、人間工学的に見るとどうか。

これ、長時間やる姿勢じゃありません。

なぜなら、腰が反りすぎるからです。

最初は「ちゃんとしてる感」があるんですが、

30分、1時間…と続けると、

腰がジワジワしんどくなる。

お尻が痛くなる。

最終的に、崩れ落ちる。

「正しい姿勢を頑張った結果、腰痛になる」

という、なかなか切ない現象が起きます。


理想は「乗馬の姿勢」

じゃあ、どんな姿勢がいいのか。

私の答えはシンプルです。

馬に乗っているときの姿勢。

乗馬をしたことがある人は分かると思いますが、

不思議と、長時間乗っていてもそこまで腰は痛くなりません。

なぜか。

・骨盤が軽く前傾

・脚が自然に開く

・上半身はリラックス

・無理に力を入れなくても安定する

馬の鞍って、実はめちゃくちゃ人間工学的です。

人の体が一番ラクに、

しかも安定していられる形に近い。


でも、現代の椅子はどうか

残念なお知らせです。

現代の椅子のほとんどは、

1日中座ることを想定して作られていません。

理由は簡単で、

座面が平らだからです。

デザインはこの200年で進化しました。

素材も進化しました。

でも、形はほとんど変わっていません。

つまり、

「乗馬姿勢が自然にとれる椅子」

って、実はほとんど存在しないんです。


じゃあ、どうするか

選択肢は2つです。

1つ目。

「椅子に合わせて体を壊す」

2つ目。

「体に合う椅子、もしくは工夫を選ぶ」

当然、後者です。


特殊な椅子という選択肢

本当に腰痛を予防するための椅子を探すなら、少し特殊なデザインを選ぶのもアリです。

例えば、

  • バンバック・サドルシート

  • バンバック サドルシートチェア(イス・チェア)の買取価格 (ID:208143)|おいくら
  • アーユルチェア

  • Amazon | [トレイン] [アーユル・チェアー] [キャスタータイプ オクトパス] [ブラック] [50837] | デスクチェア |  文房具・オフィス用品

このあたりは馬の鞍のような形をしていて、骨盤が自然と前傾します。

もちろん安くはありません。でも、長時間のデスクワークが日常の方には投資する価値アリです。

※決して僕は回し者ではありません(笑)。


平らな椅子が腰に悪い理由

ここ、めちゃくちゃ大事です。

骨盤を横から見ると、

形は逆三角形です。

座ると、

「坐骨」という骨の先端が

座面に当たります。

するとどうなるか。

太ももの裏が引っ張られて、

骨盤が後ろに倒れやすくなります。

これが、

・猫背

・腰が丸まる

・だらーんとした座り方

の正体です。

「気をつけてるのに姿勢が崩れる」

という人、

体の構造上、ほぼ負け戦をしています。


姿勢は筋トレで解決する?

ここも、よく聞かれます。

「やっぱり筋力が足りないんですか?」

答えは、

ほぼNO です。

よほど高齢で筋力が落ちていない限り、

筋力不足が原因ではありません。

必要なのは、

筋肉よりも意識です。

骨盤をほんの少し前に倒して、

アゴを軽く引くだけ。

これだけで、

上半身は勝手にスッと起きます。

ムキムキになる必要はありません。


人は放っておくと崩れます

人間の体は、

座面に対して支えが少ない構造です。

例えるなら、

箱を積み上げた上に立っているピエロ。

集中している間はいい。

でも意識が切れた瞬間、

ズルズル〜っと崩れます。

これが、

長時間座ったあとの腰痛の正体です。


「理想の座り方」の考え方

最後に、

座り方の考え方だけ整理します。

・背筋ピシッは不要

・90度にこだわらない

・骨盤を軽く前傾

・力まない

・ラクで安定している

正しい姿勢=我慢する姿勢

ではありません。

ラクで、崩れにくい姿勢

これが正解です。

椅子の正しい座り方=痛みが出ない座り方ではない

腰痛を防ぐための新常識

前半では、

「正しい姿勢を頑張りすぎると、かえって腰が痛くなる」

という、ちょっとショッキングな話をしました。

後半は、

「じゃあ結局、どう座ればええねん」

という、いちばん知りたいところをお話しします。

難しいことはしません。

家でも職場でも、

今日からできることばかりです。


脚を組むクセ、実は体からのSOSです

まず、あるあるからいきます。

気づいたら脚を組んでる。

注意されても、また組んでる。

無意識のうちに、組んでる。

これ、意志が弱いわけでも、

行儀が悪いわけでもありません。

骨盤が傾いているだけです。

人の体って正直で、

バランスが悪いと、

勝手に楽なほうへ逃げます。

骨盤が片側に下がる

→ 体が不安定

→ 脚を組んで安定させようとする

という流れです。


タオル1枚で、脚組みはかなり減ります

「じゃあどうしたらいいんですか?」

って聞かれますが、

答えはめちゃくちゃシンプルです。

タオルを敷いてください。

・いつも脚を組んでしまう側のお尻の下

・厚さは1cmくらい

これだけです。

骨盤の傾きって、

実は1〜2cmくらいの差で起きています。

分厚いタオルを何枚も敷くと、

今度は逆に変な姿勢になります。

「ちょっと足す」

この感覚で十分です。

これをやると、

「脚を組みたくならない」

って言われることが多いです。

姿勢を保つのに必要なのは「筋肉」じゃない?

「じゃあ骨盤を立てるには筋力を鍛えるしかないんですか?」

とよく聞かれますが、答えは NO です。

 

確かに「姿勢が悪いのは筋力不足だ!」と叫ぶ人もいます。

でも実際には、よほど高齢で筋力が落ちていない限り、筋力不足が原因ではありません。

必要なのは 筋力よりも意識 です。

 

骨盤を軽く前傾させて、アゴを少し引くだけで、上半身は自然とスッと起きます。

筋肉に無駄な力を入れる必要はないんです。


足が床についてない座り方、実は危険です

次、これもかなり多いです。

椅子に座ってるけど、

足が床に届いてない。

オフィスチェアやカフェの椅子、

地味に高さ合ってないこと、多いですよね。

この状態、

お尻だけで体を支えています。

つまり、

お尻一点集中

→ 骨盤が不安定

→ 腰がしんどい

という流れです。


対策は「床を作る」

理想は、

足裏がベタッと床につくこと。

・椅子の高さを下げられるなら調整

・無理なら足元に台を置く

これだけで、

腰の負担はかなり減ります。

「そんなことで?」

と思うかもしれませんが、

体はちゃんと反応します。


じゃあどう意識すればいい?

やっと本題です。

「理想の座り方」を意識するときのポイントをいくつか紹介しましょう。

理想の姿勢とは?

  • 背筋ピシッ!90度!…ではなく、骨盤を軽く前傾。

  • 上半身の力を抜いてリラックス。

  • 頭は少し下げるくらいでOK。

「正しい姿勢=痛みが出ない姿勢」ではない。

快適で力まない姿勢こそが理想 なんです。

 


タオルを使って脚組みのクセを直そう

多くの人が無意識に脚を組みます。

なぜか?それは「骨盤が傾いているから」なんです。

人は自然と体のバランスをとろうとします。

骨盤が片側に下がっていると、その側の脚を上に組むクセが出てしまいます。

「え、無意識だからどうしようもないでしょ?」

と思うかもしれませんが、実は簡単な方法があります。

それが タオルを敷くこと

 

  • 脚を組んでしまう側のお尻の下に、厚さ1cmほどのタオルを敷く

  • これだけで骨盤が水平に戻り、脚を組む必要がなくなる

注意点は「分厚いタオルを敷きすぎないこと」。

骨盤の傾きは大きくても1~2cm程度。やりすぎると逆に不自然な姿勢になります。

座布団やタオルで「骨盤を前傾」に

家庭でテレビを見るとき、床に座っている方も多いと思います。

その時、自然と腰が丸まっていませんか?

そんなときは 座布団やバスタオルを折って高さを出す のが効果的です。

座布団を二つ折りにして座る → 自然に骨盤が前傾しやすくなる

椅子なら背もたれと座面の間にタオルを丸めて挟む → 骨盤が後ろに倒れにくい

  • たったこれだけで「骨盤を立てる意識」がかなり楽になります。

猫背を防ぐ座り方の実践

当院の待合室でも、猫背でスマホをいじる姿勢をよく見かけます。

これは骨盤が後傾して背もたれにズルズル寄りかかっている状態。

これを防ぐには座り方の工夫が必要です。

椅子に座るときは、足を少し広めに開く

お尻を座面と背もたれの角にグッと差し込む

こうすることで骨盤が背もたれに密着し、腰を丸めにくくなります。

自然と背筋が伸び、猫背防止になります。

 


猫背を防ぐ、ちょっとしたコツ

待合室でもよく見かけます。

背もたれにズルズル〜っと寄りかかって、

スマホを見てる姿勢。

これ、

骨盤が後ろに倒れきっています。

対策は意外と簡単です。

・椅子に深く座る

・お尻を座面と背もたれの角に差し込む

・足は少し広め

これだけで、

骨盤が安定して、

背中が丸まりにくくなります。


実は一番大事なのは「動くこと」

ここまで座り方の話をしてきましたが、

最後に一番大事なことを言います。

どんな姿勢でも、動かないのが一番よくない。

人の体は、

そもそも長時間止まるようにできていません。

だから、

・30分に1回、立つ

・少し歩く

・背伸びする

これだけで、

腰痛予防の効果はかなり高いです。


臨床でよくある話

「姿勢、めっちゃ気をつけてるんです」

と言われる方、たくさんいます。

でも話を聞くと、

2〜3時間、ほぼ動いてない。

この場合、

姿勢が悪いんじゃなくて、

同じ姿勢を続けすぎている

それが原因です。

逆に、

多少姿勢が崩れていても、

こまめに動く人は、

腰痛が出にくい。

これは、

本当に現場でよく見ます。


椅子選びのポイントまとめ

最後に、椅子選びのポイントだけ整理します。

・座面の高さが調整できる

・足裏が床につく

・骨盤が前傾しやすい形

・見た目だけじゃなく、人間工学

デザイン重視の椅子、

実は腰には厳しいことが多いです。


それでも腰が痛いなら

ここまでやっても腰が痛い場合、

原因は座り方だけじゃない可能性があります。

足の骨格や歩き方のクセ。

外反母趾、偏平足、O脚、X脚。

これが骨盤に影響して、

腰痛につながるケースも本当に多いです。

実際、

足元を整えただけで

長年の腰痛が楽になった方もいます。


最後に

「正しい座り方」を探すより、

自分の体がラクな座り方を見つけてください。

頑張る姿勢より、

続く姿勢。

そして、

座りっぱなしにならないこと。

これだけで、

腰はだいぶご機嫌になります。

もし

「色々試したけど、まだしんどいな」

と思ったら、

いつでも相談してください。

一緒に、

体がラクになるやり方を探しましょう。

 

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