足腰が痛くて歩けない70歳女性が元気に歩けるようになるまで!

70代女性・「腰と足が痛くて歩けない」諦めかけていた生活が、再び動き始めたお話

山田です!!

訪問施術を続けていると、

「もっと早く出会えていればよかったのに」

と思ってしまうほど頑張り続けてこられた患者さんに出会うことがあります。

今回ご紹介する70代の女性の方もまさにそのお一人でした。

数年前から外出すると腰や足が痛み、

数十メートル歩くだけで何度も立ち止まり、

そのたびに「はぁ…また休まないと」とため息をもらしながら、

見える景色がどんどん“しんどさ”に塗りつぶされていく。

外に出たい。買い物に行きたい。友達にも会いたい。

でも、痛みがあると、その気持ちさえ萎んでしまう。

そんな日々を数年繰り返し、

「もうこれは歳だから仕方ない」と半ば諦めかけていたタイミングで、

当院のチラシがご自宅に入りました。

“家に来てくれるなら…最後にもう一回だけチャレンジしてみようか”

そう思ってくださり、私へご連絡をいただいたのが最初のご縁でした。

歩行と腰痛についてはこちら

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■ 初めてお会いした日のこと

玄関先に立っておられた患者さんは、

明らかに腰が折れ曲がるように前傾しておられました。

腰の筋肉よりもむしろ、

お腹側――腹部の筋緊張が強く、

背中から腰にかけての筋肉もガチガチ。

さらに足(下肢)も、触れた瞬間に分かるほど硬く緊張し、

「ここまで我慢して生活されていたんだろうな…」と胸が痛くなるような状態でした。

歩き方は前に倒れ込むような姿勢で、

足がうまく運べないため歩幅も小さく、

歩くたびに痛みと不安で身体がこわばってしまう。

整形外科では“軽い狭窄症”と診断され、

近所の整骨院や別のリハビリ施設にも通われたそうですが、

「通うこと自体がしんどくて続かなかった」

とおっしゃっていました。

そのお気持ち、とてもよくわかります。

痛みで歩けない方に、

「良くなるためには通ってくださいね」

と言うのは簡単でも、実際にはとても大変なことです。

だからこそ訪問施術という形で、

“患者さんの生活にこちらが合わせる”

というスタイルが必要だと常々感じています。


■ まず最初に、患者さんが一番驚いたこと

初回施術では歩行状態・姿勢・筋緊張などを細かく確認したあと、

私は 腹部(お腹)へ超音波を当てるところから始めました。

この時の患者さんの表情は忘れられません。

「え?腰が痛いのに、なんでお腹なん?」

「そんなところ触られたことないで…」

そう、驚きと疑いが入り混じったような表情です。

無理もありません。

多くの方は

“腰が痛い = 腰を治せばよい”

と考えがちですが、

実は 腰よりも前側(お腹)が固まっているせいで腰が引っ張られて痛む

というケースは非常に多いのです。

腹部の筋肉(腸腰筋・腹直筋など)は、

姿勢を支えるメインの筋肉であり、

ここが固くなると身体は前に倒れ、

腰の筋肉が引っ張られ負担が一気に増えます。

さらに、腹部の硬さは、

足の筋肉への負担にも直接つながります。

姿勢が前に倒れる

→ 足が姿勢を支えようと必死に緊張する

→ 下肢までガチガチになる

→ ますます歩けなくなる

こうして全身は“悪循環のリング”にはまってしまうわけです。

患者さんにも、丁寧に図を使いながら説明しました。

すると、

「そう言われれば…最近、お腹がずっと固い気がするわ」

「腰ばっかり揉まれてきたけど、治らんかった理由が分かった気がする」

と、納得した表情を見せてくださいました。

ここからが治療のスタートです。

腰痛と腹部の関係はこちら


■ 腹部へのアプローチ。たった数分で変わった姿勢

超音波で腹部の深い筋肉の緊張を緩め、

そのあと軽く動いていただいた瞬間でした。

「あれ?なんか腰が軽い…」

「こんなに伸びたの久しぶりやわ」

初回から明らかな変化が出たのです。

姿勢はまだ前傾気味ではありましたが、

以前よりしっかり立てる。

歩く時に出ていた痛みが軽くなり、

表情がふっと明るくなりました。

腰の痛みが和らぐと同時に、

“歩けるかもしれない”という気持ちが戻る。

痛みの改善は、

筋肉だけでなく心にも影響するものなのだと

毎回教えられる瞬間です。

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■ 「こんなの初めて」――腹部治療の本当の意味

超音波をお腹に当てたのは初めてだったそうで、

患者さんは驚きながらもこうおっしゃいました。

「腰が痛い時にお腹なんか触られたことないで。

ほんま不思議やけど…ちゃんと理由があるんやね」

訪問施術をしていると、

こういう“初めての体験”をされる患者さんが本当に多いです。

腰痛は腰だけの問題ではなく、

姿勢を作る筋肉の問題であり、

お腹・背中・足――全部がリンクしています。

身体がひとつのチームみたいなものだとしたら、

「どのポジションが弱っているのか?」

を正しく見極めなければ、痛みの根本改善にはつながりません。

そして今回は、その“弱っていたポジション”が

腹部の筋肉でした。

この理解があるかどうかで、

治療の方向性はまったく変わります。


■ “もう外出は無理かもしれない…”という不安と戦ってきた日々

初回の問診で、患者さんはこんなことも話してくれました。

「買い物に行く日も、今日は何回休憩しなあかんかな…って考えてまう」

「外に出たいけど、しんどい思いするの嫌やし、結局やめてしまう日もあった」

痛みそのものだけでなく、

“痛みが出るかもしれない不安”も人を苦しめます。

痛いのがイヤ



出掛けるのがイヤ



歩かない



さらに筋力が落ちて痛みが強くなる



もっと外に出られない

という負のループに入ってしまう。

その気持ちは、想像以上に深いものです。

だからこそ、

「歩ける距離が少し伸びた」

「今日は休憩1回で済んだ」

この小さな成功体験が、本当に大きな意味を持ちます。

前半では、ここまでの「出会い」「初診の変化」「腹部治療の意義」をまとめました。

痛みが続いていた本当の原因──「腰」ではなく「姿勢の連鎖」だった

今回の患者さまの症状は、

整形外科では“軽い狭窄症”と診断されていました。

もちろん、それも一つの要因ではあります。

しかし、私が実際に体を見て感じたのは、

**「痛みの一番の原因は“腰そのもの”ではない」**ということでした。

高齢の方が歩けなくなるほどの腰痛で来られた場合、

多くは背中の筋肉が悪いと考えられがちです。

でも、体はそんな単純な作りではありません。

今回の患者さまのケースでは、

“腹部の強い緊張”が腰と足に連鎖し、

痛みと姿勢の悪化を招いていました。

腹部が硬い

→骨盤が前に引っ張られる

→腰が過剰に曲がる

→太もも・すね・ふくらはぎが突っ張る

→歩くとすぐ疲れる・痛い

→さらに前傾姿勢が強くなる

この悪循環が長い間続いていたのです。

だからこそ、

腰ではなく“お腹”をゆるめた瞬間から体が変わり始めたのです。

患者さまが「腰なのにお腹!?」と驚いていた理由が、ここにあります。

姿勢と腰痛についてはこちら


高齢者の腰痛に“腹部の治療”が必須な理由

腹部の筋肉は、実は高齢者の姿勢維持にとって「最後の砦」です。

人は歳を重ねると、

背中の筋肉は弱くなり、

腰で支える力が減っていきます。

すると自然に、

お腹の深層筋(腸腰筋・腹横筋)が“代わりに”頑張り始めます。

問題は、この筋肉たちが疲労にとても弱いことです。

弱いのに、頼らざるを得ない。

するとどんどん緊張が強まり、

腰を引っ張ってしまう。

特に今回の患者さまは、

・外出が怖くなり運動量が減った

・不安から呼吸も浅くなっていた

・下肢の筋肉が硬く、前傾姿勢で姿勢を保つクセがついていた

といった状況が重なり、

“お腹の筋肉だけが常に緊張し続ける状態”に陥っていました。

実はこれ、訪問施術の現場で非常に多いパターンです。

だから、

お腹の緊張をゆるめる施術は

ただの「お腹のケア」ではなく、

**姿勢を根本から立て直すための“最重要ポイント”**だったのです。


訪問治療だからこそできた「生活環境 × 身体状況」の総合改善

訪問施術の大きなメリットは、

“その人の生活環境のまま身体を見ることができる”という点です。

整骨院や病院では、

・しっかりしたベッド

・広いスペース

・整った設備

の「理想的な環境」で施術します。

しかし訪問は違います。

家の中の動線

椅子の高さ

トイレまでの距離

布団の位置

立ち上がりの癖

キッチンでの姿勢

こういったその方の“日常の動作”が、

痛みや姿勢にどう影響しているかを直接確認できます。

今回の患者さまの場合も、訪問だからこそ見えた問題がありました。

◆ 立ち上がる椅子が低く、毎回腰に負担

◆ 家の中で歩く距離が少なすぎ、さらに筋肉が弱る

◆ 外出前に必ず不安が出て呼吸が浅くなる

これらを一つずつ改善できたことで、

体はより早く変化していきました。

訪問施術は、

“その人の生活”そのものを整える施術でもあります。


心が変わると体も変わる──患者さまの表情が明るくなった理由

治療を重ねるうちに、患者さまの顔が見違えるように明るくなっていきました。

その理由は、

痛みが減ったから…だけではありません。

いちばん大きかったのは、

「自分の体が良くなる感覚」を取り戻せたこと。

高齢になり、痛みや不調が続くと、

どうしても“良くならない前提”で物事を考えるようになります。

・外に出るのが怖い

・また痛くなったらどうしよう

・迷惑をかけたくない

・病院も整骨院も変わらなかったし…

そんな風に、期待する気持ちそのものが小さくなってしまうんです。

しかし今回の患者さまは、

「お腹をゆるめただけで痛みが軽くなった」

「歩ける距離が伸びた」

「外出の不安が減った」

「姿勢が変わってきた」

小さな成功体験を何回も積み重ねることで、

心が自然と前を向き始めていました。

これはどんな施術よりも強い“治療の後押し”になります。

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再発を防ぐために必要なこと──“年齢のせい”で片付けないケアの考え方

症状が良くなると、患者さまはよくこう言います。

「もうすぐ70代やし、仕方ないと思ってたけど…

 ちゃんとケアしたら体って変わるんやねぇ」

そうなんです。

歳を重ねても、体はちゃんと応えてくれます。

ただし、大事なのは

“痛みがなくなった時の過ごし方”

ここを間違えると、また後戻りしてしまいます。

患者さまには、以下の3つのポイントを特にお願いしました。


① 呼吸を深くする時間を作る

お腹が硬い方の多くは、呼吸が浅くなっています。

浅い呼吸は自律神経を乱し、筋肉を余計に緊張させます。

・1日数回、深呼吸

・お腹に手を当ててゆっくり息を吸う

・吐く時は倍の時間をかける

これだけで腰の負担が大きく変わります。


② 立ち上がりの姿勢をひとつ変える

椅子から立ち上がる時、前かがみの姿勢が強いと腰に負担が集中します。

患者さまには、

「立つ前に軽く胸を張ってください」

「お腹を固めず、息を止めないでください」

この2つだけ意識してもらいました。

たったこれだけで朝の立ち上がりが楽になり、

日中の疲れ方も変わりました。


③ 歩く量を“少しずつ”増やす

急に歩く距離を伸ばすと逆に痛みが戻ります。

患者さまには、

・最初は家の中での移動距離を増やす

・次に家の周りを一周

・調子が良い日は少しだけ遠くへ

こんなペースで進めてもらいました。

“できた”という成功体験の積み重ねが、

もっと歩ける自信につながっていきます。


訪問施術者として感じたこと──体は必ず変わる。諦めなければ。

今回のケースを振り返ると、

患者さまの体がここまで変わった最大の理由は、

「諦めずに頼ってくれたこと」

ここに尽きます。

整形外科も通った。

別の整骨院にも行った。

痛みは良くならない。

外に出るのも怖くなってきた。

そんな中で、

「訪問なら…もう一回だけ信じてみよう」

そう思って連絡をくださったのは本当に大きな一歩でした。

そしてその一歩が、

外出できる自分

笑顔で話せる自分

前向きな自分

を取り戻す一歩にもなりました。

訪問施術をしていると、

「歳やから仕方ない」

「治らない体になってしまった」

そんな風に思い込んでしまっている方によく出会います。

でも、そうではありません。

適切に原因を見つけ、

その人に合わせたアプローチを続ければ、

体は必ず応えてくれます。

今回の患者さまがその証明でした。


最後に

今も週2回のペースで訪問させていただいていますが、

玄関で迎えてくださる時の明るい表情を見るたび、

「この仕事をしていてよかった」と心から思います。

体が変わると、生活が変わる。

生活が変わると、心が変わる。

今回のケースは、それを改めて実感させてくれました。

訪問施術も健康保険が適用されます。どうぞお気軽にご連絡ください。

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