「段々と歩けなくなる」と言われショックを受けた70代女性が、階段を軽々と上れるようになった話
こんにちは!鍼灸師の寺下です。
今日ご紹介するのは、左のお尻と足の痛みとしびれに悩まされていた70代の女性患者さんのお話です。抗がん剤治療の後遺症も抱えながら、それでも町会の役員として地域のためにがんばっていらっしゃる、とても素敵な方でした。
「段々と歩けなくなる」という言葉にショックを受けていたこの方が、施術を重ねるうちに笑顔で階段を上れるようになるまでのお話をぜひ読んでください。
左のお尻が痛くて階段がつらい。抗がん剤の後遺症もあって、不安な日々が続いていた
来院されたのは70代の女性患者さん。去年の冬ごろから左のお尻(臀部)に痛みが出始め、左足にも痛みとしびれがあるとのことでした。さらに、以前に受けた抗がん剤治療の後遺症で、両足にうっすらとしびれが残っているそうです。
「もう慣れたんですけどね」と笑いながらおっしゃっていましたが、その言葉の裏に長い間ずっと向き合ってきた大変さを感じて、胸が熱くなりました。
ご自宅は3階で、階段の上り下りが苦になってきているとのこと。それだけでも大変なのに、町会の役員をされていて、5階まで上がらないといけない場面もあるそうです。
「休み休みなんとか上ってる状態で…」とおっしゃっていました。
そんなとき、お友達に「そうやって段々と歩けなくなっていくんだよ」と言われてしまったそうです。
その言葉がずっと頭から離れず、ショックを受けていらっしゃいました。
大切なお友達の言葉だからこそ、刺さってしまうんですよね。「そうはさせないですよ!」という気持ちで、しっかりお話を聞きながら体の状態を確認していきました。
「お友達に『段々と歩けなくなっていく』って言われて…。そうなってしまうのかなって、不安で仕方なくて」

出典:https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/sciatica/symptoms-causes/syc-20377435
実際に体を診てみると、両足の検査で陽性。特に左側が強く出た
今の状態をご説明しながら、実際に動作の確認と検査を行いました。両下肢(両足)の検査をすると、どちらも陽性の反応が出ました。やはり左側のほうが強く症状が出ていて、痛みやしびれの原因がしっかり確認できました。
左のお尻まわりの筋肉には強い緊張がありました。
さらに確認していくと、左膝の曲がりにも制限があることがわかりました。膝がうまく曲がらないと、歩いたり階段を上ったりするときに余計な負担がかかってしまいます。
それが積み重なって、お尻や足の痛みにつながっていた可能性があります。
抗がん剤の後遺症によるしびれも両足にあるため、神経の状態にも注意しながら施術の方針を組み立てていきました。
一つひとつ丁寧に確認していくことで、「どこから手をつければいいか」が少しずつ見えてきます。こういう時間を大切にしたいなといつも思っています。

出典:https://my.clevelandclinic.org/health/diseases/23495-piriformis-syndrome
超音波・筋膜リリース・鍼灸。順番に組み合わせて施術していった
施術は3つのアプローチを組み合わせて進めていきました。
まず、超音波治療器を使って左のお尻まわりの筋肉の緊張をほぐしていきます。じっくり当てていくと、「なんか温かい感じがする」とおっしゃっていただきました。
次に、左膝の曲がりに制限があったので、左足全体の筋膜リリースを行いました。
筋膜というのは筋肉を包んでいる膜のことで、ここが固まってしまうと動きが悪くなります。丁寧にほぐしていくと、膝の曲がりが改善されてきました。
膝の制限が緩和されたのを確認してから、しびれが出ている神経の走行に沿って鍼灸治療を行いました。
神経の流れに合わせてアプローチすることで、しびれや痛みの改善を目指していきます。

出典:https://my.clevelandclinic.org/health/diseases/12792-sciatica
施術後、立ち上がったら「あれ、痛くない!」一緒に階段を上った日のこと
施術が終わって立ち上がっていただいたとき——「あれ、お尻が痛くない!」と患者さんがびっくりされていました。
私もその反応がとても嬉しくて、思わず笑顔になってしまいました。そしてこんなことをおっしゃってくださいました。
「一緒に階段、登ってみたい!」
もちろんです!ということで、一緒に院内の階段を上りました。上りながら「いつもより軽い!」と何度もおっしゃっていて、その言葉が本当に嬉しかったです。痛みがあるときの階段って、一段一段がとても重くて怖いものですよね。
それが「軽い」と感じていただけた——この瞬間が、私が施術をしていていちばん好きな瞬間です。

出典:https://newsnetwork.mayoclinic.org/discussion/mayo-clinic-q-and-a-sciatica-treatment-options/
継続して通院するうちに、役員の資料を持ってお出かけできるように
その後も継続して施術を続けていただきました。毎回「今日はどうでしたか?」とお聞きしながら、体の変化に合わせて施術を調整していきます。こうして少しずつ体が変わっていく過程を一緒に確認していくのが、私はとても好きです。
そして、うれしいご報告をいただきました。
お友達には「若くなったね!」と驚かれたそうです。
「若くなったね」という言葉、最高じゃないですか!私まで嬉しくなってしまいました。来院されたばかりのころ、不安でいっぱいだったことを思うと、本当によかったなと思います。そしてこんな言葉もいただきました。
「先生、ずっと来てや〜!」
この言葉が、私にとって何よりの励みです。施術を継続してくださったこと、体の変化を一緒に喜んでくださったこと、本当にありがとうございます。

「継続すること」の大切さ。あなたの体も、きっと変わっていきます。
今回のケースで改めて感じたのは、「継続することの大切さ」です。1回の施術で変化を感じていただけることもありますが、慢性的な痛みやしびれは、少しずつ体を整えていくことが大切です。
この患者さんも、毎回の変化を一緒に確認しながら通い続けてくださったからこそ、「役員の資料を持ってお出かけできる」という日常を取り戻せました。
抗がん剤の後遺症によるしびれは、長く付き合っていかなければならないこともあります。それでも、痛みを少しでも和らげて、生活の質を上げていくことはできます。
「もう年だから仕方ない」「ずっとこのままだろう」と諦めないでほしいんです。体はちゃんと変わっていけます。
お尻や足の痛み・しびれで悩んでいる方、階段や外出がつらくなってきた方、ぜひ一度ご相談ください。一緒に「また自由に動ける体」を取り戻していきましょう!
最後まで読んでくださってありがとうございます!「自分もこういう症状があるな」「家族が同じような悩みを抱えている」という方、どうか一人で抱え込まず、お気軽に声をかけてくださいね。お話を聞くことが大好きなので、まずはなんでも話してください☺ スタッフ一同、心よりお待ちしております。
出典:https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/sciatica/diagnosis-treatment/drc-20377441
