目の疲れ(眼精疲労)にご用心!
こんにちは(^^)
10月に入り、ようやく緊急事態宣言も解除されましたね。
長かった自粛期間、お疲れさまでした。
久しぶりに友人と外食を楽しんだり、家族で出かけたりされた方も多いのではないでしょうか。
街の空気も少しずつ明るくなってきて、ようやく“普通の生活”を取り戻しつつあるように感じます。
ただ、季節は秋。
朝晩の冷え込みに加えて、湿度が下がり空気が乾燥してくるこの時期――。
私たちの体には、また別のトラブルが忍び寄ってきます。
それが、「目の疲れ(眼精疲労)」です。
コロナ禍で激増した“目の疲れ”
在宅ワークやリモート授業、動画配信サービスの普及…。
コロナ禍をきっかけに、私たちは以前よりも確実に“画面”を見る時間が増えました。
あなたは、1日どれくらいスマホやパソコンの画面を見ていますか?
SNS、LINE、ニュース、YouTube…気づけば数時間。
仕事でパソコン、家でスマホ。ほとんどの時間、視線は液晶の光を追っています。
でも、この「見る」という動作、実は相当ハードな作業なんです。
目の筋肉はフル稼働している!
目にはピントを合わせるための筋肉(毛様体筋)や、
まぶたや目の周りを支える小さな筋肉がたくさんあります。
普段は意識しませんが、これらの筋肉が常に細かく動き続けてくれているおかげで、
私たちは近くのスマホも、遠くの景色も、スッとピントを合わせて見ることができるんです。
ところが――。
長時間同じ距離(例えばパソコンやスマホの画面)を見続けると、
このピント調節の機能がうまく働かなくなってしまいます。
言ってみれば、「ずっと力こぶを作ってる状態」。
腕ならすぐパンパンになりますよね?
それと同じことが、あなたの目でも起きているんです。
そして、この“目の筋肉疲労”が、首・肩・背中のコリや頭痛まで引き起こします。
目と首・肩の筋肉はつながっている!
人間の体はよくできています。
実は、目を動かす筋肉と首や肩の筋肉は、神経や筋膜を介してつながっています。
たとえば、目が疲れると頭を支える首の後ろ側の筋肉(後頭下筋群)が固くなり、
その緊張が肩の僧帽筋や背中の筋肉へと波及します。
その結果、
「目の疲れ→首こり→肩こり→背中の張り→頭痛→倦怠感」
という負のスパイラルに陥るのです。
つまり、「目の疲れ」は単なる“視覚の疲労”ではなく、
全身の血流バランスや自律神経にも影響する、立派な身体トラブルなんです。
眼精疲労を放っておくと…
最初は「目がショボショボする」「少し重たい」程度。
でも放っておくと、こんな症状に発展していきます👇
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首や肩のコリが取れない
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頭痛や偏頭痛が頻発する
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めまい・吐き気
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目の奥がズキズキする
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夜になると目が乾く・かすむ
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集中力が続かない
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寝ても疲れが抜けない
怖いのは、睡眠を取っても回復しにくくなること。
筋肉や神経が慢性的に疲労してしまうと、
「ただの休息」では回復できない段階に入ってしまうんです。
こうなってしまうと、鍼灸や整体などの治療の出番です。
でも、そうなる前にできることがたくさんあります!
まずは“今の自分”をチェックしてみよう!
次の質問に、いくつ当てはまりますか?
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1日5時間以上スマホ・PCを見ている
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目の奥が痛い、重たい
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夕方になると頭がボーッとする
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首や肩が常に重だるい
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無意識に眉間にシワが寄っている
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最近イライラしやすい
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寝てもスッキリしない
3つ以上当てはまった方、要注意です。
もしかすると、もう“隠れ眼精疲労”になっているかもしれません。
自宅でできる“目のケア”の基本
鍼灸治療でも、眼精疲労のケアは非常に重要です。
でも実は、普段の生活の中でもちょっとした工夫で大きく改善できます。
ポイントは、
「温める」「ゆるめる」「動かす」この3つ。
① 温める(血流改善)
蒸しタオルやホットアイマスクを目に当てるだけでOK。
目の周囲の血流がよくなり、毛様体筋の緊張がゆるみます。
5分で驚くほど視界がクリアになります。
お風呂での“ながら温め”もおすすめ。
手ぬぐいをお湯に浸して軽く絞り、目の上にのせて深呼吸。
副交感神経が優位になり、眠りの質まで上がります。
② ゆるめる(ツボ押し)
目の疲れを感じた時に押してほしいツボがこちら👇
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睛明(せいめい):目頭の内側、鼻の付け根あたり

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太陽(たいよう):目尻と眉尻の中央、こめかみの少しくぼんだ部分

どちらも、3秒押して3秒離すを3セット。
強く押しすぎず、「気持ちいい」と感じる程度でOKです。
肩に効果的なツボ
・曲池(きょくち):肘を曲げた時にできる横じわの外側の端。
・手三里(てさんり):「曲池」のツボから指3本分手の方向にある硬い所。

③ 動かす(眼球体操)
長時間の作業で固まった目の筋肉をほぐします。
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上下にゆっくり動かす
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左右にゆっくり動かす
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時計回り・反時計回りに大きく回す
これを1日2〜3回。
ちょっとした休憩時間や通勤中でもできますよ。
🌿目と体はつながっている!全身ケアで眼精疲労を撃退!
さて、ここからが大事なポイントです。
「目の疲れだから、目だけを休ませればいい」と思っていませんか?
実はそれ、大きな間違いなんです。
目の筋肉は、首・肩・背中の筋肉と深い関係があります。
パソコンやスマホの画面を長時間見ていると、顔はほとんど動かさないのに、
視線だけを小刻みに動かしていますよね?
そのとき、目の周りの筋肉(眼輪筋)だけでなく、
首を支える「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」、
肩の「僧帽筋(そうぼうきん)」までずっと緊張しているんです。
つまり、首や肩のこりがある限り、目の疲れも取れません。
そして、目の疲れが取れないと、首肩の緊張もほぐれない。
まるで“悪循環のループ”なんです。
だからこそ、目のケアと一緒に、
首~肩~背中までの全体を緩めることがとても重要なんです!
🌸お家でできる簡単セルフケア(超おすすめ)
では、今日からすぐにできる「ながらケア」をご紹介します!
デスクワーク中や寝る前の5分でもOKです。
🧘♀️① 首スッキリ回しストレッチ
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ゆっくりと首を右回しに3周、左回しに3周。
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途中で「痛いな」と思ったら、無理せずその角度で止めて呼吸を深く3回。
-
息を吐きながら、首を斜め前に軽く倒していきましょう。
首まわりの血流が改善し、頭がポカポカしてくるはずです。
🧍♂️② 胸を開いて巻き肩リセット
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背筋を伸ばして椅子に座ります。
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両手を後ろで組み、胸をゆっくり前に突き出すように。
-
そのまま10秒キープ×3セット。
このストレッチは“呼吸”にも関係しています。
胸郭(きょうかく=肋骨のかごのような部分)が広がると、深い呼吸がしやすくなります。
酸素がしっかり取り込まれて、脳もスッキリ!
🌿③ 目の「温冷」リズムケア
・蒸しタオルで温めたあと、冷たいタオルを5秒だけ当てる。
・これを2~3回繰り返すだけ。

温→冷の刺激で血管の収縮と拡張が起こり、
目のまわりの老廃物が流れやすくなります。
くま・むくみ対策にもバッチリですよ!
🌙お風呂でできる「極上リセット法」
お風呂に浸かりながら、こんな方法もおすすめです。
湯船につかっている間に、
両手の人差し指と中指で「こめかみ」を軽く押しながら、
目をゆっくり上下左右に動かします。
これ、めちゃくちゃ気持ちいいです。
お風呂の温熱効果で筋肉が緩み、血流が一気に改善します。
目だけでなく、首や肩までスッと軽くなりますよ。
💡それでも改善しない方へ
ここまで頑張ってセルフケアをしても、なかなかスッキリしない場合。
それは「自律神経の乱れ」が関係しているかもしれません。
スマホやパソコンから出るブルーライト、
仕事や家庭のストレス、睡眠不足などで交感神経が優位になり、
体が“ずっと緊張モード”のままなんです。
そんなときにおすすめなのが、鍼灸治療です。
🌼鍼灸でリセット! 目・首・肩を同時に整える
「鍼って痛そう…」「お灸って熱くないの?」
そう思われる方も多いですが、安心してください(^^)
当院で使う鍼は髪の毛ほどの細さ。
チクッとする感覚もほとんどなく、
施術中に眠ってしまう方も多いんです。
鍼やお灸で血流を改善し、自律神経のバランスを整えることで、
目の奥の疲れ・頭痛・肩こり・不眠などがスッと楽になります。
患者さんの中には「視界が明るくなった!」と感じる方もたくさん。
これは、眼球やその周囲の筋肉にしっかり血液が流れる証拠です。
🍀まとめ
スマホもパソコンも欠かせない時代。
目の疲れは、もはや「現代人の職業病」と言えるでしょう。
でも、
・ちょっと首を回す
・湯船で温める
・ツボを押す
・意識的にまばたきする
こんな小さな積み重ねで、
あなたの目はちゃんと回復してくれます。
もし「もう慢性化してる…」「頭痛まで出てきた…」という方は、
ぜひ一度、私たちプロにお任せください。
目の疲れをとるだけで、体も気持ちも本当に軽くなりますよ。
📍リード鍼灸整骨院グループでは、眼精疲労に特化した鍼灸治療も行っています。
目の奥の痛み、肩こり、頭痛、寝つきの悪さなどでお悩みの方は、
お気軽にご相談くださいね(^^)




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