足底腱膜炎とは
長時間立ったり、たくさん歩いたりランニングしたりするなどして
足の裏(踵のあたりから真ん中付近)が痛くなったことはないでしょうか?
もしかしたらそれは足底腱膜炎かもしれません。
足底腱膜炎は足の裏側に負担のかかる動作を繰り返していると
足の裏側にある腱膜に炎症が起こることで発症します。
足底腱膜炎の原因
足底腱膜は踵と指の付け根あたりに伸びる腱膜で
踏み込むような動作の時に働いています。
ランニングやジャンプの際に地面を蹴る時や
着地時に足裏が受ける衝撃を吸収する役割を持っています。
この足底腱膜は足底の筋膜や周辺の筋肉が引っ張られたり
圧迫されたりし続けると多くの負担がかかり続けるため
腱膜に細かい傷や炎症が起こりやすくなってしまいます。
この細かい傷や炎症がすぐ治まれば足底腱膜炎の症状は起きませんが
負担がかかり続けると治癒せずに残り続けることになります。
歩行困難な状態は稀ですが慢性化すると
歩行時やランニングの際に強い痛みを伴うこともありますので注意が必要です。
足底腱膜炎の症状
足底腱膜炎はスポーツ障害の一つで
足の裏や踵が突っ張ったように感じたり、痛くなります。
ダッシュやジャンプを繰り返すようなスポーツで起こりやすく
運動後や運動の翌日に痛みを感じたり、
長時間の立ちっぱなしで仕事をしてる方などにも起こる可能性があります。
基本的には使い過ぎで起こることが多いのですが
関係する筋力が不足や柔軟性が乏しかったり、
硬い場所での運動などの要因でも起こりやすくなります。
寝起きの状態で痛みを感じることが多く
動いていると徐々に軽減する傾向があります。
足底腱膜炎は土踏まずがある踵から足の真ん中辺りまでの
縦のアーチが崩れてしまうことでも起こります。
筋力が低下してアーチを維持できない状態になると
運動などの負荷に耐えられずに足底腱膜炎になることもあります。
また、外反母趾がある方は足の横のアーチが崩れてしまうので
その影響で縦のアーチも崩れてしまうことから
足底腱膜炎を発症することがあります。
足底の筋膜へのストレスを減らすには
足底の筋膜や周辺の筋肉の柔軟性を保つ必要があります。
運動する前や運動後、お風呂に入りながらでも構いませんので
踵周辺や土踏まずの部分、ふくらはぎなどの筋肉をマッサージしましょう。
痛みのある患部より全体的にマッサージする方が予防効果が期待できます。
ほかにはストレッチも効果的ですので
足底の腱膜やアキレス腱などを
日ごろから20秒くらい軽く伸ばしておいてください。
足底の柔軟性を維持することで足底腱膜炎や怪我を防ぐとともに
パフォーマンスの向上が期待できます。
足底腱膜炎になってしまったら痛みを取るためにまず安静にしましょう。
そして日ごろの身体のケアも大切になってきます。
しっかりマッサージやストレッチをして体を休めましょう。

