私たちの体には病気やケガを治そうとする「自然治癒力」というものが備わっています。

刺激によって細胞が活性化することで本来持っている体を整えることが出来る機能なのですが

東洋医学では細胞や臓器は全体がつながり巡っていると考えられていることから

体の不調は起こっている場所だけではなく他の場所も影響しあうとされ

さまざまな場所を刺激することでも症状の改善を促すことが出来ます。

東洋医学的な治療ではその考え方に基づいて治療を行っています。

 

鍼灸の考え方は古代中国より日本に伝来してからは

日本人に合うように伝統医学として独自の発展を遂げました。

近年WHOによって全身の361ヵ所のツボが有効であると認められております。

そしてツボや経絡(ツボをつなげた道のようなもの)を使った鍼灸治療は

さまざまな病気の治療に効果が期待できると言われています。

鍼灸による刺激が自律神経や免疫の働きなどに作用して

筋肉の緊張を和らげたり血液やリンパ液の循環を良くしたりすることで

自然治癒力の働きを助けると考えられており

美容やスポーツ、福祉の現場でもツボや経絡を使うことが注目されています。

 

自然治癒力を利用して治療を行うため西洋医学的なアプローチに比べて

体調の改善に時間がかかってしまう面もありますが

体への負担が少ない優しい治療法なのも東洋医学的なアプローチの良いところです。