頭痛とは
頭痛は日本人の1/3が持っていると言われるくらい馴染みのある症状です。
頭を締め付けられるような痛みや目の奥がドクドクするような痛みがを繰り返すことを慢性頭痛といいます。
ただし、命にかかわる頭痛の場合もありますので
いつもと違う激しい痛みがある時は念のために医療機関を受診しましょう。
頭痛の原因
まず頭痛には「一次性頭痛」と「二次性頭痛」があります。
「一次性頭痛」とは原因となる病気がないものです。
生活習慣や姿勢、ストレスなどがきっかけとなって頭痛が起こることが多く
一般的に頭痛で悩まれている方はこちらに該当すると思われます。
「二次性頭痛」は病気などの原因があって、それにより頭痛が起こるものです。
その内容は見逃すと危険な病気もあるので注意が必要です。
くも膜下出血、脳腫瘍、慢性硬膜下出血、高血圧性脳症、副鼻腔炎、うつ病などがあります。
頭痛の症状
慢性頭痛は主に緊張性頭痛、片頭痛、群発性頭痛となります。
緊張性頭痛は頭首肩の筋肉が緊張することで起きます。
痛みの程度は片頭痛に比べて軽く、頭全体が重くなって圧迫されるような、グーッと締めつけられるような痛みがあります。
このうち筋肉のこりからくる緊張性頭痛は、デスクワークで長時間前かがみの姿勢を続けたり、パソコンの画面を長く見続ける人などに多くみられます。
合わない眼鏡をかけていたり、眼精疲労などによっても起きることがあります。
心からくる緊張性頭痛は、職場の人間関係や家族の問題などで精神的なストレスを感じやすい方に多いようです。
頭痛の起こり方も、漠然とした頭の鈍重感に始まり、1日中持続する傾向があります。
片頭痛は男性に比べて女性の方が3.6倍多く、30歳代女性の約20%は片頭痛をもっていると言われます。
ズキンズキンという拍動性の痛みが、頭の片側(ときには両側)に起こります。
吐き気を伴い、光をまぶしく感じたり、音にも敏感になります。
痛みの原因は、血管の周囲が神経原性炎症を起こしたり、血管が異常に拡張するためと考えられます。
群発性頭痛は「痛みの王様」と呼ばれるほど激しい痛みが特徴で3つの頭痛の中で、一番強い痛みを生じます。
数自体は少ないですが男性に多く、特に若年層の男性に発症しやすいと言われています。
いずれか片方の目の奥に、えぐるような激痛が起きて数十分から3時間ほど続きます。
この頭痛も、頭の血管が過度に拡張することが1つの要因とみられ、
生体の生理的なリズムを刻む「体内時計」の不調もかかわっているといわれますが詳しくはわかっていません。
また、痛みが起こると薬は効かないので、予防するには発作が起こる前に血管収縮薬を飲むことです。
慢性頭痛は普段の生活や姿勢、疲れが関係する事が多く
頭痛の症状が出ると集中力を欠いたり何も出来なくなるなど痛さ以外のツラさも伴います。
定期的に体のケアをしておくことで症状が出にくくすることが出来ますので
早めの治療をお勧めします。

